2018.12.22更新

インプラントインプラント

当院でインプラントオペを担当していただいている、東京歯科大学インプラント科臨床教授の飯島俊一先生が、9月22日~9月24日に仙台国際会議場で開催された日本口腔インプラント学会で講演をされました。インプラントと名前がつく学会は数えきれないほどありますが、この学会は「公益社団法人 日本口腔インプラント学会」の名前の通り、日本で最も信頼性の高いインプラントの学会のひとつです。講演に先立ち、座長の先生は、飯島先生のこの講演は、(受講の先生方にとって)今回の学会のなかで、もっとも持ち帰る内容が多いお話であると思います。ご期待ください。と紹介されました。朝8時からの講演にもかかわらず、会場は満席。立ち見も出るほどでした。しかも受講者は大学の教授や助教授、医局員の先生など、インプラントの臨床、研究、教育に携わっている方々が多く、初学者というよりは、インプラントに何年も関わってきたベテラン向けの内容でした。先生はこれまでの30年以上にわたる経験をもとに、インプラントの長期安定性のための秘訣を、1.診断 1)咬合力の診断、2)インプラントの種類と特徴 3)骨量、骨質、骨変化の診断 2.咬合力のコントロール に分類して明解に解説されました。今年の5月にスイスのバーゼルで開催されたITIコングレス(当院5月10日付ブログもご参照ください。)での最新の知見から、ご自身で開発された新しいインプラントまで、インプラントの難症例を数多く経験されてきた先生ならではの素晴らしい内容でした。

また、今回の学会のテーマの一つであるインプラントの長期安定性に関するシンポジウムでは、現在のエビデンスとして、既存骨内での埋入を優先し、可能であれば骨造成処置を避ける。なるべく短期間で低侵襲な治療法を選択する。シンプルでメインテナンスしやすい補綴治療。短期間でなくライフステージを考えた治療。などが挙げられていました。

これらはこれまで当院で行ってきたインプラント治療の基本方針と何ら変わるところはありません。骨造成処置は腫れや痛みを伴うことがあり、治療期間も2~3年と長期間にわたることもあります。当院ではできるだけ骨造成を行わず、細めで信頼性の高いインプラントを採用していますが、これは患者様の腫れや痛みが少ないばかりでなく、インプラント周囲炎の発症を抑え長期予後が期待できるからです。また、ご高齢になって通院が困難になっても、管理が容易な方法に切り替えることができるような補綴を心がけています。これらの方針がようやく日本の学会でも認知されるようになってきました。医学の発展に伴い、治療法も変わってきています。これからも引き続き研鑽を積んでいく所存です。

なお、飯島先生の当院での診療は10月を予定しています(完全予約制)。診察ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

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